トルコ (2)
2003年10月16日〜10月21日 カッパドキア〜コンヤ
ウチヒサール(カッパドキア)
2003年10月16日〜17日 アヴァノス〜ギョレメ〜カッパドキア周辺 36km+0km TOTAL20,636km |
奇岩洞窟の家
【みどり日記】 洞窟ペンションに泊まる
今日はいよいよカッパドキア。一番楽しみにしていた場所。テレビでも見たことがあるような洞窟のホテルに泊まりたいと思っていたところ、ちょうど車で通りかかったトルコ人父娘に声をかけられた。彼は偶然にもギョレメにある洞窟ペンションの共同オーナーだという。奥さんが日本人だということで、流暢な日本語を話す。アヴァノスでカーペットショップも営んでいるそうだ。
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2003年10月18日〜19日 ギョレメ〜カイマクリ〜イフララ〜ギョレメ 215km+0km TOTAL 20,852km |
地底都市 カッパドキアではいくつかある地下都市のうち二カ所を見て回った。ひとつは観光バスが何台も止まり、土産物が軒を連ねているところ、もうひとつはあまり観光化されていないマイナーなところ。 マイナーなところでは先客が誰もいなく、入るときに管理人のおばちゃんが電灯をつけてくれた。しかし電灯がついているのはすべてではないので、ヘッドランプの明かりを頼りに真っ暗な洞窟を進む部分もある。そんな場所ではヘッドランプを消すともう真っ暗闇で右も左もわからない。しゃがんで四つん這いにならなければ進めないくらい天井低くて狭い通路を通ったり、暗闇の中から突然大きなコウモリが飛んできたりしてスリル満点だ。 そういえば炭坑にあるような落盤防止の坑木がないのが気になるところ。考えてみたらこのへんの地盤や奇岩の山は軽石のようなものでできているので、穴を開けても落盤するようなことはほとんど無いようだ。 観光地化されている大きな地下都市では、ちょっと高かったが英語の話せるガイドをつけて案内してもらった。 ガイドの話によると、カッパドキア地方にはたくさんの地下都市があるのだが観光用に公開されているのは全体の10%足らずだそうだ。今いるところも地下8階まで部屋があるが、一般に公開されているのは地下5階まで。 洞窟内部の気温は一年中約15度くらいで安定している。今日は外を歩いていると汗ばむくらいの陽気があるが、洞窟の中に入るとひんやりと涼しかった。それに冬季は外気温が氷点下30度まで下がることがあるそうだがやはり中は15度くらいに保たれる。 地下都市の内部は快適に生活するための工夫が施されていた。オイルランプを置く窪みや、天井にゆりかごを吊す穴など細かい仕組みをはじめ、空気穴として機能する縦穴が深さ130メートルも掘ってあったり。この縦穴は外敵に毒物など落とされたりしないよう、地表からは見つからないよう隠されている。 共同炊事場では火を焚いて煮炊きができたそうだ。洞窟の中で火を焚くなんて危なっかしく思うが、煙突がついているので一酸化炭素中毒になることはないらしい。しかも煙突は地表近くで何本にも枝分かれしているので煙が分散して排気され外敵から見つからない。また、家畜を飼ったり、ワインの醸造も行っていたと言うから驚いた。こうして一時期は数千人、数万人規模の人々が地底で生活していたとのこと。 地下都市を見た後、往復100km走りイフララ渓谷へ。渓谷なので山の中にあると思ったのだが、平原に突然深い亀裂があって、岩盤が垂直に切り立っていた。 そしてホテル近くまで戻り、渓谷のサンセットビューポイントで奇岩の谷がバラ色に染まるのを見る。大きな観光バスが5〜6台止まっていて、崖っぷちでは何百人もの観光客が夕日を眺めていた。 【みどり日記】 カッパドキア観光 居心地の良いギョレメの洞窟ペンションに荷物を置いたまま、そのほかのカッパドキアの観光地にも足を伸ばした。カッパドキアには、きのこ岩で有名なウルギュップやギョレメ、オルタヒサール、ウチヒサール、といった奇岩群のほかに、地下都市のあるデリンクユやカイマクリ、大地が突然裂けたようなイフララ渓谷などがある。イフララ渓谷まではギョレメから100キロ近くあるので、こんなときはバイクの機動力がありがたい。 トルコの見所はどこも有料で結構高い。しかも駐車場も有料。あちこち見て回りたいのは山々だけれど、観光しているだけで宿泊料よりも高くなってしまった。
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2003年10月20日 ギョレメ〜アクサライの先 148km TOTAL 21,000km |
観光コースはすぐ飽きた
クレイジー・アリ
【みどり日記】 トルコ石 高台からウチヒサールを見ていると、向かいの宝石店から出てきたトルコ人男性に流暢な日本語で話しかけられた。彼は日本に婚約者がいるという。日本の話がしたいようで、私たちを社員食堂に案内して昼食までご馳走してくれた。 お店のトルコ石を見せてもらうと、いろいろな種類があるのに驚いた。水色や青、少し黄みがかった青、黒いすじ模様が入っているもの等々。日本にあるのは水色のものばかりで、ここにあるような模様入りの深い青色のトルコ石はあまり売られていないそうだ。これらのトルコ石をトルコでアクセサリーに加工して日本で売ると、何倍もの値段がつくという。彼は今の仕事でつてがあるので、仕入れはたやすい。 今日は地平線が見える大平原の真ん中でキャンプ。夕日も美しい。
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2003年10月21日 アクサライの先〜コンヤ〜エーリディル 335km TOTAL 21,335km |
土漠の羊飼い
昨日はハイウェイから外れて土漠の中に入り、360度地平線の見える荒野にテントを張ったのだが、朝、テントの中で身支度をしているとき、誰もいないはずの荒野に人の声が聞こえた。入り口を開けるとテントのすぐ外に羊飼いのおじさんが立っていて驚く。こんな荒涼とした土漠に羊を放牧している人がいるとは。モンゴルなどと同様、トルコは牧畜が盛んで、誰も来ないような荒野にもけっこう羊追いの人がやってきたりするものだ。
【みどり日記】 世界最古の町コンヤ 地平線が広がる大平原の中を、コンヤに向かって走った。 たくさんあるモスクの中のひとつ、メブラーナモスクを訪れてみた。なぜここを訪れたかというと、ガイドブックを持ち合わせていない私たちにとって唯一の情報源であるロードマップに、このモスクの写真が載っていたからである。前庭の池に映るモスクの美しい写真を見て、そこへ行ってみたい思った。けれど、モスクの周りをぐるっと歩いてみたのに、写真の場所は見つからなかった。いったいどこから撮ったのかしら。もしかして合成写真? コンヤから先は山がちになってきて、湖も数多い。りんご畑が広がり、収穫され山積みされたりんごやそれを運搬するトラックを見かけるようになった。辺りにはりんごの甘い匂いが漂っていた。
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みどりの食卓
【左】サチュ・タバ 鉄板焼き。牛肉のサイコロ切り、トマト、ペッパーなどが入ったトマトベースの味付け。ジュージューと熱い鉄皿のまま出てきた。
【左】ドネルケバブ(薄切り肉を重ねて回転させながら焼いたもの)を削ぎ切りにして、ライスの上に乗せたもの。トルコ風サラダも添えられていた。こちらはチキン。 トルコ料理にはグリーンペッパーを使うことが多く、スパイシー。それほど辛くないペッパーもあるけれど、一度ガブッと食べてしまったときは、その辛さに吐きそうになってしまった。スパイシーな料理を食べるので、ヨーグルトやアイランと呼ばれるヨーグルトドリンクもよくとられる。 |